五本木クリニック院長ブログ

結論 糖質制限ダイエットは死亡リスクが高まります


■日本でもアメリカでも低炭水化物食の死亡リスクは高い結果

私をここ数ヵ月悩ましていた糖質制限ダイエット、低炭水化物食によるダイエットって結論出ていました。妙に糖尿病とかに気を取られて弱気の発言続きでしたが、今回は強気で行きます。

ここではダイエットは痩身方法と同意義語として扱います。

砂糖と糖尿病のリスクのブログは少しマニアックになり過ぎ、統計学の話になってしましました。一般の方には面白くもないものになったと思いますので、今回は結果重視でいきます。

■本年の日本糖尿病学会で「糖質制限ダイエット」が解説されました。

糖尿病学会は糖質制限ダイエットに対して良くない

との提言を行っていましたが、さらなる研究が必要とも加えていたため新聞などの報道しか知らない一般の方から白黒はっきりしろ!と声が上がってきていたような気がします(ここのあたりは弱気です)。まだ論文にはなっていない日本の話とアメリカで結論が出ている話を簡潔にお伝えします。

■結論 糖質制限ダイエットは糖尿病でない人の死亡するリスクを高めます

ここまでで読むのを止めても問題ありませんが、もう少し内容を知りたい方は読み進んでください。

dm_1

日本糖尿病学会です。

■健康な人が行うとかなりリスクがあるダイエット法

国立国際医療研究センターの能登洋先生が2013年5月17日に報告していました。今までは糖尿病や余計な影響を与えるファクターがある研究・論文をもとにブログを書いていた私には目からうろこのキッパリした、先生の研究姿勢には素直に頭を下げざるえません。

方法は統計学的手法における最強の手段メタ解析です。今まで世の中に出ている論文を全てチェックするという解析方法です。先生は糖質制限ダイエット、死亡率、生存率、心血管疾患なとのキーワードで世界中の論文をピックアップしました。

不思議なことに日本の報告は含まれていませんでした。ということは世界的論文に日本の糖質制限の効果を主張している方のものは投稿されていないか、採用されていない可能性もでてきます。どちらにしても効果だけ主張してリスクを検討していないようです。

能登先生が導いた結果

対象者は健康な30歳以上の27万人を5~26年間追跡した調査の結果です。総カロリーに対して炭水化物の摂取量を30-40%の人と60-70%の人のグループに分けて解析しました。

・総死亡リスク 炭水化物が少ない方が1.31倍高かった

・心血管死亡リスク  両者に有意差はなかった

しかし一般的な低炭水化物食が効果を発揮すると考えられている

・心血管発症リスク  両者に有意差はなかった

確かに低炭水化物食は短期的には血圧・血糖・脂質を改善する効果はありますが、長期的には健康に及ぼす良い結果はでなかった、ということです。

■糖質制限の問題点に対する私的解釈

あくまで能登先生が提示されたお話を一般の方にわかりやすく、私なりに解釈して説明します。ここからの内容は糖尿病学会には文責はありません。

私が一時期糖質制限をしてかなり痛い目にあったのは以前ブログで書きました。健康なオッサンは余計なことをしないのがいいのです。ここで少し営業をさせて下さい。糖尿病がないののお腹ポッコリのいわゆるメタボオヤジは簡単にポッコリを解消する「ライポソニックス」がお勧めです。ここまでかなりの論文を読んできたのでこれくらいの営業は許して下さいね。笑

■アメリカでもすでに糖質制限のリスクの報告は終了していました。

あとあとになって論文を調査していたら、アメリカでは既に結果が出ていたのです。NIHの公式見解と解釈しても問題ありません。1980年または1986年から20年間にわたって計画された研究、いわゆる前向きコホート研究です。

Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: Two cohort Studies

dm_2

NIHのHPです

これは図表の一部です。詳しいものは元の文献をご覧ください。

nhi_1

・対象は1980年~女性を、1986年~男性を20年-26年追跡したものです

◎低炭水化物食は死亡率を1.12倍高めていた

この結果に疑問を持った場合の研究は、今から多くの統計学的方法に合致した計画をたてて長期間データを収集してから検討するほかはないのです。つまり、現時点では結論が出ていると一般の方は考えて一向に差し支えありません。

私は当分の間、低炭水化物ダイエットや糖質制限ダイエットに対しての論文さがしをしないですみそうです。ホッとしました。

   

↑ページTOPへ

関連記事

ダイエットのススメ。肥満とがんの密接な関係が明らかになった!!イメージ

ダイエットのススメ。肥満とがんの密接な関係が明らかになった!!

■肥満だとなりやすい「がん」が10種類あります ダイエットは美容面だけでなく、高血圧、糖尿病などの治療の一環としても積極的に医師は患者さんに「瘦せてくださいね」と伝える傾向があります。でも「ダイエットしないとがんになりや … 続きを読む

デブだとモテない理由が医学的に判明した!?女性が本能的に避けるわけとは?イメージ

デブだとモテない理由が医学的に判明した!?女性が本能的に避けるわけとは?

■肥満の人がモテるかモテないかの議論は避けます 一般的に太っているとモテないとされています。もちろん個人の好みでそれは違うという意見もあるでしょうが、とにかく痩身を目指した様々な方法論が話題になっていますし、ダイエット商 … 続きを読む

ダイエットに成功するコツ 仲間と一緒が良いみたいイメージ

ダイエットに成功するコツ 仲間と一緒が良いみたい

☆こんな研究した人がいました アメリカの企業では肥満により医療費の負担が増えることが問題となっています。もちろん国自体も肥満は良くないと考えています。でも痩せられないというのは各国共通の悩みです。 そんな悩みを解決するに … 続きを読む

部分痩せの新しい考え方 冷却して脂肪を溶かすリポクライオという痩身法イメージ

部分痩せの新しい考え方 冷却して脂肪を溶かすリポクライオという痩身法

☆部分的に脂肪を溶かす方法 当院では超音波によって脂肪を溶かす治療器ライポソニックスを導入して8か月が経過しました。お陰様で事故もなく安全におなか周り、お尻周りの贅肉を取り除き快適な生活を送っている方が増えて嬉しく思って … 続きを読む

「黒酢+発酵にんにく+卵黄+etc」サプリ業界も多剤併用療法の時代に突入だぁ!!笑イメージ

「黒酢+発酵にんにく+卵黄+etc」サプリ業界も多剤併用療法の時代に突入だぁ!!笑

■サプリ業界もがん治療と同じように多剤併用療法の次元に突入!!?? 抗がん剤を使用してがんを治療する場合、複数の薬剤を併用することが多いです。その大きな理由として違った作用機序の薬によって効果を高める、がん細胞の増殖サイ … 続きを読む