五本木クリニック院長ブログ

膣美管理??!!「子宮と脳を解放する」怪しげなSPA潜入レポートだあ!!


◾️ついに手を出してしまった、婦人科領域のトンデモさん

SNSでやりとりしているセレブであろうと思われるご婦人からこんな折り込み広告をいただきました。



もともと婦人科領域は苦手だったのですが、少しずつ勉強をしまして(ほとんどはトンデモ方面ですけど)妊活等に関するブログを書きつつ知識を蓄積してまいりました。

ハーブティーで不妊症が改善!!??なんだかヘンテコリンな助産師さんがいますね

「不妊治療には祈られることが有効」・・・多分、ウソです。

今回いただいた折り込みの

◎膣美管理なる不思議な施術のあるエステ?整体?

まあ、どちらにしても国から頂くお免状をお持ちではないと思われる施設に関する情報を収集することにしました。このようなキワモノに通じている知人に「こんなのあったけど」と伝えると「私、これ体験したことあるますよ〜」との答え。私が体験レポートを書くのが本来なら筋なんでしょうけど、オッサンが「膣美管理コースお願いします」とは言えないので、知人の体験談を基にして

◎「子宮と脳を解放する」とのspaにおける「膣美管理」の実態とその効果

について検討してみますね。

◾️では、では膣美管理のはじまり、はじまり〜

大変、お店には失礼なことなんですけど、いただいた折り込みチラシの文言から、お店をつきとめようと試みた時に、ごっついオッサンが女性の背中あたりをグイグイマッサージしている画像に出会った影響でしょうか、今回の膣美管理もオッサンが行うものと思っていました。一瞬といえども、そのようないかがわしいspaであるかのような妄想をしたことをここで陳謝いたします(って、誰に?)。

実際に体験した知人(もちろん女性)によればマッサージを担当した方は美人だったとのことです。かなりユニークなネーミングのためか、注目を集めているそうで、敵も多いためか

◎「これは◯◯に効果があります」とか「これを施術すると××が治ります」との言葉の使用は無かったとのことでした

・・・じゃあ、サイトの文言とかブログに書いてあることはウソかよ、って気持ちも、ちょいとばかしありますけどね。では膣美管理とはどの様なマッサージであるのか解説いたします。ぜ〜ったい下ネタ風になると思ってここまで読んできてくれた方には大変申し訳ないのですが

◎腿の内側やお尻周辺が硬いと骨盤底筋群や膣に悪影響が出る、との不思議な理論に従って、単にその辺りの筋肉をモミモミ

するだけだけなんです。要するに下半身方面(陰部を除く)のコリをほぐすことを「膣美管理」と称しているようです、なーんだ。あと、医師として聞き逃せない発言もあったようで

◎「仙骨周辺は女性ホルモンが高まるポイント」だそうで、仙骨の歪みを矯正することが重要なんだってさ

・・・歪みって何?整体やカイロプラクティック方面でよく使われる「歪み」、これはどう見てもゆがみません。

「骨盤は歪むVS骨盤は歪まない」論争は用語の解釈違いが原因です!!

あと「冷え」に関するお言葉もあったようで、内臓が冷えている人がふえているんだそうです・・・どうやって内臓の温度を医療系の資格がない人が測定しているのか、非常に興味深い発言ですね。トンデモ医学に冷えは重要な用語であるので、お時間のある方はこんなブログを以前書いておりますのでお読みいただけたら幸に存じます。

ニセ医学だよね、「冷えとり」のために、なんで靴下だけ重ねばきをするの??!!

近いうちには膣の温度を上げて免疫力をアップ!!なんてこともいいだしちゃうかもしれませんね。

◾️果たして膣美管理は効果があったか?

どうも膣美管理の方は女性にとって仙骨が重要であると認識している様子です。仙骨を刺激することによって女性ホルモンがどうこうすると考えると、女性ホルモンは主に卵巣から分泌されますので、仙骨から出ている神経が卵巣に繋がっていないといけません。でもね〜、卵巣につながっている神経って、背骨とか腰骨の間から出ているんだよ。

気になる膣美管理の効果ですが「なんの変化も無し」とのことでした。まあ、あくまでひとりのお客様の個人的な感想ではありますが、膣美管理からイメージされるような効果はなかったと解釈いたしました。施術した方の話だと、骨盤周辺の歪み(やっぱり出ました!!)をギュッと絞ることによって膣自体もギュッとなるらしいのですが・・・筋トレして腹筋を鍛えると胃がギュッと絞まることってあるのかねえ。

解剖学的な知識に疎い膣美管理施術者さんの様ですから、あまり専門的なツッコミをすると素性がバレる心配があるので、体験者の知人はとっとと帰ってきたそうです。

◾️今後も「子宮と脳を解放する」をウォッチングいたします

膣美管理を行なっているspaの基本理念である「子宮と脳を解放する」ってフレーズ、どっかのインチキくさい妊活とか食育とかのセミナーを行なっていたほかの団体も使用していた様な気がします。本日は祝日であり、私も某学会にて講演を行う重責を担っておりますので、これ以上の調査は本日は行いません。でも、気になるなあ、子宮と脳をなんかしちゃうってフレーズ、明日にでももう少し時間をかけて追究してみようっと。

このブログ、はじめてiPad Proの10.5を使用して書いたのでいつもと少々文調が違っているような気がします。通常はiMac27、あるいはMacBookを使っていますが、キーボードの感触は明らかにMacBookより私にはあっているようです。まぁ、膣美管理と同様にどうでもいい話ですけどね。