ドクターズコスメとしては毛穴パックよりシートマスクがお薦めです

スキンケア

シートマスクと洗い流すフェイスマスクの比較

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ここ数年シートマスクという美容グッズが人気を高めています。保湿成分や美白成分をしみ込ませた繊維状のものを顔に被せるというドクターズコスメを見かけます。当院の医師が開発に協力したシートマスクがありますが、成分の決定やマスクの素材を決めるまではかなりの時間と労力を費やしています。

毛穴パック vs シートマスク

毛穴パックとシートマスクの違い

一方、目立つ毛穴を解消する美容グッズとして毛穴パックというものが、ありますがこれは少なくとも医師が関わったと思われるドクターズコスメのラインナップではあまり見かけません。その理由を簡単に説明していきます。

なぜ毛穴が目立つようになるのか?毛穴パックの盲点

毛穴の目立ちを気にする方って女性だけではなく男性でも結構相談にいらっしゃいます。毛穴が目立つ原因は加齢と重力によって皮膚がたるみ、下方向に引っ張られるからなのです。加齢によってコラーゲンやエラスチンという肌の張りを保つ働きをしている成分が減少し、さらにそこに重力がかかって毛穴が拡大して見えるようになってしまうのです。

コラーゲンをいくら食べても肌の減少してしまったコラーゲンを補うことは不可能であることは以前ブログでお伝えしました。この広がってしまった毛穴に対してのケアとしての毛穴パックですが、幾つかの系統があります。

毛穴の汚れを防ぐためにスクラブ系の成分を含むもの

スクラブは考え方としては物理的に肌を滑らかにするというものですから、顔に紙ヤスリをかけているのと同じ効果です。普通そんなことしませんから、特にトラブル肌・敏感肌の方は避けた方が賢明です。

付着させて毛穴の汚れをとる

粘着性のある成分を含む毛穴パックは毛穴の中にその粘着成分が入り込んで汚れを取り除くという考えです。穴があいているところに何かを詰めて、詰めた後に取り除いたら⋯穴は余計大きくなるんじゃないでしょうか?さらに毛穴パックの売りとして皮脂を取り除くというものがあります。これは肌の構造を良く理解していない美容グッズだと思われます。

ひたすら皮脂を取り除く

加齢によって毛穴が目立つのですが、その加齢とともに肌の脂も減少してくるのです。だから歳をとると肌がカサカサになるわけなので、必要なのは保湿です。保湿に重要な働きをするのが肌の皮脂なのですが、皮膚から皮脂を積極的に取り除くと皮膚は水分・皮脂の減少を完治して余計に皮脂を分泌するようになってしまいます、その結果毛穴が余計に開いてしまうのです。

これらの理由によってマトモなドクターズコスメのラインナップには「毛穴パック」が無いのは当然のことと思われます。

なんでシートマスクなのか?

保湿後に水分が十分に皮膚の奥に浸透させるために、化粧水を付けた直後に保湿成分をふくむ美容クリームを使用する方法がNHKの「試してガッテン」で取り上げたので一時期「ガッテン塗り」という方法がほんの少し話題になりました。美容クリームは何が良いですか、という質問を患者さんから受けることが多くなったので「実はニベアも超高級化粧品も成分的にはほとんど変わりがありませんよ」というブログを書きましたが、さすがにニベアはベトベトするし、香りもイマイチなので実際に使用している方は少ないようです。

そこで登場するのが「シートマスク」です。保湿という働きを重要ポイントとして使用するならシートマスクが一番のお薦めです。しかし、シートマスクって結構値段が高いのでお風呂上がりに着けたらもったいないのと、さらなる効果を求めて翌朝まで着けっぱなしって方はいませんか?これは非常にマズい使用方法でマスクの潤いが無くなってしまうと、せっかく補った肌の水分を今度はシートマスクが吸い込むことになってしまいますし、乾燥したマスクが敏感な肌を傷つけてしまう可能性もあります。

正しいシートマスクの使用方法が書かれているものをお使いになることをオスメします。当院でもレーザー治療直後の赤みを解消する為にシートマスクを使用していますが、これに美白成分のフラーレンなどを含ませたものを使用した所大人気でした⋯以前はレーザー治療後の当院の勝手なケア方法としてレーザー治療の一環として行っていましたが、現在では立派な独立したメニューとして人気があります。これを一般向仕様にしたものが当院の医師が開発に協力したシートマスクです。いろいろなクリニックがシートマスクの開発に関わっていますので、ご自分にあったものを探すことが重要になってきます。少しでもこのブログがお役に立てればと思います。

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桑満おさむ(医師)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ(医師)への相談窓口

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