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男性の美容整形人気No.2は乳房の手術⁉英国の話ですが⋯

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男性が整形手術を受けたり、美容治療を受けることも珍しくなくなってきています。女性よりも美容を意識する男性も増えてきています。

英国ではなんと男性が受ける美容整形で2番目に多いのが胸の手術と言う驚く情報が入ってきました。

テレグラフが報じた男性が受ける美容整形で2番目に多いのが胸の手術という記事

英国では男性が受ける整形で乳房が二番目に多い⁉

タイにニューハーフが多い意外な理由をブログで書いたので一瞬なんでイギリスで男性が豊胸手術を??と思いましたが元ネタであるデイリー・テレグラフ公式サイトをよくよく読んでみると「形成手術」であり治療名は「乳房縮小術」となっています。なにかの理由で「女性化乳房」という症状が出た男性が乳房縮小術を受けていたということだったのです。

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Dr Dirk Kremer (写真の真ん中の人)のクリニックでは患者さんの10%が男性とのことです。
このテレグラフ紙は英国では高級紙とされていますが、オンライン版は東スポや夕刊フジ的香りが漂いますので念のため「英国人男性は乳房収縮術を受ける」という件について詳しく調べて見ました。

男性の胸が大きくなる女性化乳房

NHSという英国の国民保健サービスという政府の機関の一つも「男性の乳房縮小手術」というページを作成していました。

画像

https://www.nhs.uk/conditions/cosmetic-procedures/breast-reduction-male/

この女性化乳房って皆さんには珍しい症状に思われるかもしれませんけど、泌尿器で使われる前立腺肥大の薬でも起こりうる現象であり、特殊なものでは有りません。まあ、女性化乳房が前立腺肥大症の治療中に生じた場合は薬を変更すれば症状は数ヶ月で治まりますので、乳房縮小術は行うことはあり得ません。

なぜイギリスでは女性化乳房に対して乳房縮小術を行うのか理由を調べたところ、一番の理由は「肥満による脂肪が原因」とのことです。たんに太ったオッサンがおっぱいが気になるから手術で症状を解消しようとしているらしいのです。もちろん遺伝性の病気や前立腺がんの治療の影響によって女性化乳房になりますが、テレグラフの書き方によれば

「Men have been flocking to plastic surgeons to rid them of their ‘man boobs’」

となっていますので、あまり深刻な病気が原因となって乳房縮小術が必要になったとの気配は感じられません。英国美容形成外科学会の発表によると2010年には年間741件だったこの手術は前年と比べて28%増えています。

フェイスリフトなどの目に見える場所の整形手術が英国ではブーム

イギリスのオッサンの傾向として世界の潮流と同じく美容に関心が高まっていますが、景気が悪いために服で隠せるお腹の脂肪除去などの治療は人気が凋落する傾向があり、隠すことのできない顔のたるみに対するフェイスリフトや肥満によるおっぱいの手術が増えているのですby英国形成外科学会会長のDr. Fazel Fatah。

当院はなぜか最近オッサン(自営業または会社役員などの偉い人が目立つ)に人気が高まっています。傾向としてはダントツの一位人気治療はライポソニックスという一回の治療でお腹の余分な脂肪がスッキリする脂肪を破壊するものです。この治療法について私が結構理屈っぽく説明している点が気難しい理論派のおじさん達に受け入れらているようです、もちろん理屈っぽい私自身も体験して十分に効果を実感しています。

当院で二番目に人気なのは「シミ」の治療で傾向としては英国と同じです。男性の場合は女性と比較して痛みに弱い様子で必ずある質問が「痛くないですか?」です。このシミの治療は痛がりで有名なホリエモンが実際に当院でレーザーでシミをスッキリとったものが動画としてアップしてありますので、説得力があるのですね。
男性シミ取り、について良ーく考てみた⋯難しく考えないで、簡単に消せるのに!___五本木クリニック___院長ブログ

英国紳士に告ぐ!チョッとは努力しなさいよ

当院のライポソニックスによる脂肪除去は「寝たまま痩身」なんて名前を付けて楽チンにお腹まわりをスッキリさせることができますよ、とチョイと胡散臭いムードを醸し出しています。笑 

夏に向けて毎日腹筋100回とかやってもお腹まわりをスッキリさせることはまず不可能だと思いますし、ツラいダイエットとくに最近人気の炭水化物を減らすダイエットは実はオッサンの敵である尿酸値を上げてしまい痛風発作を起こす可能性も大ですし、あるデータによると死亡リスクが高まりまるという可能性もあります。

しかし、紳士の代名詞であるイギリスのオッサン達も安易に乳房縮小術を受けないで、少しはダイエットするくらいの努力をした方がいいんじゃないですか?

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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