五本木クリニック院長ブログ

ありがとう、本田選手、バセドウ病なんか吹っ飛ばせ!!


■整形疑惑なんて、誰が言い出したんだ!!

本田圭佑選手のワールドカップでの豪快なシュートで、私の彼に対する気持ちは100%逆転しました。レーシック手術失敗疑惑、ひょっとしたら美容整形を受けていたんじゃない疑惑などスポーツ音痴の私でも本田選手って気になる存在だったのです。
「手術痕」「目に異変」本田圭佑バセドー病説の真相___東スポWeb_–_東京スポーツ新聞社
http://www.tokyo-sports.co.jp/よりお借りしました

一世代前の、N選手が自分探しの旅に出たままになっているので、あまり良いイメージをもっていなかったサッカーですが、本田は男でした。ワールド杯前に本田の首元に肌色のテープが貼ってあることで「バセドウ病手術」説が飛び交っていましたが、日本の結果がでた今、検討を加えてみます。

■バセドウ病は甲状腺機能亢進症といいます

昔はバセドウ病とか、バセドウ氏病と呼んでいた甲状腺機能亢進症です。バセドウという名前の医師が発見した病気で昔の病名って発見した人の「名前プラス氏」がついていましたが、現在の医学用語では個人の名前をつけて「氏」を加えた病名は使用されません。

甲状腺機能亢進症は一般の方は「バセドウ病」と言った方がわかりやすいので、この病名で話を進めて行きます。バセドウさんが見つけたこの病気の3大兆候として
・甲状腺腫大
・頻脈
・眼球突出
が、あります。スポーツ選手にとって「頻脈」は致命的な症状です。常識をこえた運動量に耐えなければならないサッカー選手、走り回っている時に心拍数が上昇すると心臓にも過度の負担がかかりますし、当然呼吸も乱れて動くことさえツラい状況に追い込まれてしまいます。そのような症状を伴いながらミランで活躍していた本田選手の精神力を考えると、医師としては「寿命を縮めし、選手生命が終わります」と宣言して、一時休養をアドバイスするはずです。

夢と目標を追いかけ続ける「漢 本田圭佑」は絶対に弱気にならないで積極的に病魔と闘うことを決心したのでしょう。人の注目を集める「眼球突出」ですが、なぜこのような症状が甲状腺機能亢進症の場合に出現するのか、メカニズムは残念ながら明らかになっていませんし、美容整形の手術でも治療方法は確立されていません。ある意味、「眼球突出」は見た目の問題ですので、本田はレーシック失敗だの、眼瞼下垂だのの噂をマスメディアで立てられても全く無視した態度は見た目にこだわる某選手などは見習うべきではないでしょうか?

そういえば本田選手を私が一時期誤解していた原因が必要以上に大きなサングラスを掛けた姿がメディアに掲載されていて「なに、格好つけてんだ、そのサングラス、デカすぎるぞ」なんて思ってしまったことをここでお詫び申し上げます。当時、すでにバセドウ病の兆候である「眼球突出」の症状を気づかれないための処置だった可能性が大です。

■首のテープから想像する治療法

私が確認できている範囲では、手術をした跡を覆っているテープは傷にそって横に貼られています。手術の跡を目立たせない、拡がらせない、盛り上がらせないために術後にテープ固定をしますが、見た目に対する処置としては手術創に対しては垂直方向に貼るのが一般的です。ようは傷跡が広がらないようにするのが目的ですが、本田選手は手術をしたことを気取られないために、隠す目的でテープを貼っていることが考えられます。

自分に自信のある男、本田圭佑ですから目標に向かうために邪魔になる病魔を治療するために手術跡なんかを気にはしていないのです。マスメディアがあることないことを報道して、精神集中に影響を受けないために手術をしたことも公式発表していないので、手術跡をわざわざ見えるようにする必要もありませんが、手術跡の皮膚はまだ通常の皮膚より脆弱な為に、万が一の怪我予防としてテープを貼っていたと解釈したいです。

■今後の治療計画

バセドウ病で甲状腺を摘出する治療は根治治療とは呼びません。通常はホルモンバランスを戻すために、余分に作られてしまう甲状腺ホルモンの合成をおさえる薬を服用してもらいます。またアイソトープと呼ぶ、放射性のヨウ素を投与する場合もあります。手術で甲状腺を全部取ってしまうと、生命の維持に必要な甲状腺ホルモンが全く無くなってしまうために、部分切除が行なわれていました。この場合、残す量が多いと甲状腺機能亢進症は再発する問題があります。

中途半端な手術になってしまう可能性があるので、やるなら「全摘出」を選択するのが今の潮流です。この場合、甲状腺機能低下症は必ず発症しますので、それを補うために生涯にわたって甲状腺ホルモンを服用する必要がでてきます。

本田選手の豪快なシュートを見て、日本チームの勝利を確信して、書き物(ある雑誌のコラムを担当しまして・・・)に集中していた私ですが、結果は本田の一点で結局はコートジボワールに負けていました。日本の選手が全員本田の様な気合いと精神力を持ち合わせてくれたら、なんてスポーツ音痴特有の思いを残した2014年サッカーワールドカップでした。
先日、別のサイトのブログでドクター・中松のことを書いたらご本人が突然登場してスタッフ全員が驚きましたし、それより以前にホリエモンが当院をフラッと訪れました。このブログを読んだ本田圭佑選手が当院に来ないかな?なんて絶対狙っていませんよ!!

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