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ブルーライトが睡眠に影響するなら、日中ブルーライトをカットしたら余計眠れなくなった❗

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PCやスマホのディスプレイから発せられるブルーライトが睡眠に関係しているメラトニン分泌のバランスを崩して睡眠障害や肥満などの健康に悪影響を与えていることが広ーくしられています。ブルーライトの影響をなるべく避けるべく、ブルーライトカットの眼鏡(兼老眼鏡)を使用して、日中は電子カルテのディスプレイに接し、夜な夜なブログ書きの為にPC (Mac) に向かう私の体調はボロボロです。睡眠のパターンも崩れ、老眼も酷くなり、思考もまとまりがつかなく酷い状態になって一方で⋯、と思ったんです。

(注意 ブルーライトってそれほど悪影響は無いと言う考え方の専門家もいます)

ブルーライトの長時間曝露の悪影響は常識です (?) けどね

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ブルーライトは網膜に対して直接のリスクもある、という説も。

でも、これってよくよく考えてみると変じゃないですか?昼はしゃっきりさせ、夜は自然の眠りを誘うメラトニンの影響を受けないようにディスプレイを見るたびにブルーライトカットの眼鏡を使用すると、日中に必要なブルーライトまでカットすることになり、体内時計とも呼ばれる概日リズム(サーカディアンリズム)を狂わせることになるのでは、という大発見をしました❗

概日リズム・体内時計に絶対悪影響だよ、日中のブルーライトカット眼鏡の使用

近眼でもなく、老眼でもなくてもPCのディスプレイに接する時に、厳かにブルーライトカットの眼鏡を取り出す人が増加しています。ブルーライトを就寝前に浴びると、眠りを司るメラトニンに対して

ブルーライト浴びる→メラトニン生成が抑制される→睡眠障害が起きる

この流れによって健康に悪影響がでる、例えば男性なら前立腺がん、女性なら乳がんのリスクが高まる、という医学論文がいくつか出ています。ブルーライトがメラトニンの生成分泌に影響を与えていることは間違いないと仮定して、良好な睡眠がとれなく概日リズムが崩れることが様々な病気の原因になっている、という論法はそれなりの説得力があります。(関連エントリー 「ブルーライト悪玉説」は本当か⁉

日中に必要なブルーライトをカットするともっと健康に悪い

このような考え方も成り立つのではないでしょうか?夜間の仕事、シフト制の仕事をしている人のサーカディアンリズムを取り戻し、良好な睡眠を得る為にブルーライトを含む蛍光灯を照射する治療があるくらいです。つまり、日中に自然とブルーライトを浴び、夜間はブルーライトの照射を控えることによってお天道様がでて起きて、お天道様が沈むと寝る、という原始以来の人間に刻みこまれた体内時計ともいえる、サーカディアンリズムを取り戻そう、人間のDNAに組み込まれたシステムを正常化しようという治療です。

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http://www.luciddreamexplorers.com/

ある意味生活にメリハリをつけるブルーライトをあえて日中にカットしてしまう、ブルーライトカット機能付きの眼鏡の使用はより不健康な崩れた生活パターンを誘発してしまうのではないでしょうか?

ブルーライトについて判明していること

定説として人の網膜には光の波長のなかで460-480nmに反応する内因性光感受性網膜神経節細胞(ip RGC)というものが発見され、ここが刺激され視交叉上核によって生体のリズムがコントロールされていることは間違いありません。この波長にドンピシャなのがブルーライトってワケで、夜にスマホを弄くり回す子供の夜型生活に対して総務省もインターネット依存が危機感を煽っています。

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ブルーライトの問題より、ネットの面白い情報や友達とのやり取りについ夢中になって深夜までスマホにかじりついていて、睡眠不足になって問題を引き起こしているだけのようにも感じられます。

追記:あるオッサン(PC黎明期からの関係者)の話によればPCのモニターって今ではバックライトにLEDを使うのが当たり前となっていますが、旧式のLEDを使用していない、液晶モニターの時代は今ほどブルーライトは問題視されていなかったそうです。

私の健康を害していたのはブルーライトよりフリッカーの様な気がするんです

私の体調不良の原因はブルーライトより、実はフリッカーの問題のような気がします。ブルーライト日中はカットしないで、夜間はカットしようね説を採用した私ですが、熟睡できない、目の奥のつかれ、頭痛、肩こりは全く解消しませんでした。そんなとき、ディスプレイを見続けることによって引き起こされる「VDT症候群」というものを発見しました。ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル(V.D.T) を長時間にわたって凝視することによって肩こり、目の疲れから始まって酷い場合は鬱にまでなってしまう病気なのです。ブルーライトでもこれを説明できますが、より説得力があるのが「フリッカー」という問題です。フリッカーとは画面のチラツキであり、PCやスマホの画面は多くの人は自覚していませんが、バックライトって高速で点滅しているのです(電気関係は弱いのでこの程度の説明でお許しください)。

目の負担を軽減するベンキューの「フリッカーフリー」-その技術の秘密に迫る___1__フリッカーを起こすパルス幅変調方式とLEDバックライト___マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/より

もの凄い速さで点滅している光を長時間眺めているのですか、意識しようがしまいが脳はこの信号をキャッチしているので、これが予想以上に目に負担をかけているのです。今、いくつかのディスプレイ会社がこのフリッカー問題を研究して対処するディスプレイを開発しているようです(ようです、という表現もパソコン周辺機器に対する情報弱者なのでお許しくださいませ)。

フリッカーフリーのディスプレイと呼ぶそうです⋯早速、フリッカーフリーのディスプレイを購入しましたので、後日体験談をレポートさせていただきます。

PCと健康に関するまとめ

電子機器に対する造詣が深くないけど、医学は専門の私がまとめたブルーライトと体調、そしてホントの原因はフリッカーじゃないのか、という点に落ち着きました。

日中のブルーライトカットの眼鏡の使用はサーカディアンリズムに反するして体内時計を狂わせる

おてんとうさまの光を日中に浴びないと生活リズムが狂うという理由と同じです

夜間のブルーライトカット眼鏡の使用はそれなりの効果がある

夜間にメラトニンの分泌を刺激しないために、ブルーライトカットの眼鏡の使用は理屈にあっている

子供の夜型生活はブルーライトより友達との交流と情報収集の為と思われる

子供は早く寝なさい、という昔からの教えが正しい、単に夜更かしになっているだけ

体調不良の元凶はディスプレイのフリッカーである

そりゃ、そうですよね、意識しないでも脳が認識しているくらいの速さで点滅している光を凝視するんですから、目だけでなくて脳もクタクタになりますから。

今後の宿題としてフリッカーフリーのディスプレイを使用して私の体調が良くなるかを検討する。

以上が数日間ブログを書かなかった為の言い訳でーす❗

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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