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『ライザップ』なんでツライ思いしてまでお金を払わないといけないの⁉ 儒教的に考えると⋯。追記あり

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派手にCMを流している「ライザップ」。

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最近、週刊誌でライザップの内情を暴露した記事が掲載されました。

当院でも余計な脂肪を脂肪吸引ではなく取り除く治療を行っているために、かなり以前からマーキングしていたダイエット関連事業です。ライザップの基本はハードな筋トレと意外と知られていませんが、炭水化物を制限する食生活を強いることです。あと、効果のほどは不明ですがダイエット関連のサプリも販売しています。

ライザップの肉体改造は確かに効果がありますけど⋯

ライザップが返金制度変更

http://www.fnn-news.com/

とかく急激に成長するビジネスは批判の的になります。ライザップは返金制度に対して速攻で対応した点で危機管理がしっかりしている会社という好感度を受ける人もいるかもしれませんが、高額な費用自体を問題にしている人もいます(美容系の脂肪吸引とかと比較すると、高額とは言い切れないのですけど)。

今から30年以上前におしゃれなスポーツジムが東京にできて、ミーハーな私はもちろん高額な入会金を払って筋トレ以外の不埒な目的で通った記憶があります。オッサンになってからは

いかにお金を使わないで、楽に筋肉をつけて、ダイエットする

を目標にして日夜努力しております。

日本人は意識しようが、しまいが「儒教」の呪いがかかっていますので(最近儒教、それも朱子学の本に凝っていまして 笑)、頭脳労働の方が肉体労働より上位に位置するという考え方が身についています。

儒教の教えに従って「ライザップ」を考えるとこうなるはずです

儒教の本家本元である中国では阿片戦争の時、外国の外交官が自分で椅子を引いて腰掛けたのを見て、中国高官は「自分で椅子を動かすような下衆と交渉できない」と言って退席したという逸話があります。

さらに某国の外交官がテニスをしている姿を見て、これまた中国高官は「なぜ下僕にテニスをさせないのですか?」と尋ねた、なんて都市伝説もあるくらいです。とにかく、儒教の世界で知識人・教養人として生きていくには「自分で動くのは身分の低い、教養のない人」という信念が必要になってきます。

となると、ライザップのようにトレーナーの元で厳しい筋トレを1時間近く行い、さらに食べ物も制限され、それに対してお金を払う、なんてことは儒教では許されないのです(儒学を専門としている方へ⋯あくまでこれは戯言と聞き流してください)。儒教的理想はライザップにお金を払うとトレーナーの方がご自分で筋トレを行い、自宅に帰って糖質制限ダイエットを行った結果、お金を払った顧客が理想体型ゲット❗となることです。

なんでお金を払って肉体運動をしなければならないのだ❗が儒教を信じる者の考え方なのです。笑

あるいはライザップに通って運動をさせられ、食事まで制限されるのですから資本論的にはお金を逆に払ってもらうことも考えなければなりません(儒教系の本と当時に資本論も併読しております)。

ダイエット効果があれば高額でいいんじゃないの?

ダイエットに失敗する方の主な理由として

ダイエット方法が辛いために長期間継続できない

というのがあります。ライザップのように高額な費用がかかると、「元をとってやろう❗」という心理が当然働きますので、辛い筋トレも「損をしないため、無駄なお金にしないため」と念じてこらえているのでしょうね。

ライザップの筋トレメニューを拝見したことがありますが、あまり複雑な筋トレでなく、ダンベルあるいはバーベルがあれば自宅でも可能な方法が中心です。おしゃれ系のトレーニングジムの物々しいマシーンなんか使わなくても、ライザップのCMに出てくる症例のような体になることができるのです。

しかし、なにが難しいといっても自分で自分に厳しくなることほど困難なことはありませんので、トレーニングをサボるとメールで来店を促すライザップのようなトレーナーも必要となるんです。

さらに「今日はなにを食べましたか?」というような親切なメールまでいただけますので、手取り足取り、時には優しく、時には鬼のように厳しい指導によって、ライザップの言うところの「理想体型」を手に入れることができるのですから、この費用を高いか、安いかを判断するのは人それぞれであって個人の価値判断に任せていいのではないでしょうか?

でも、私は絶対に嫌です、自分が辛い思いをしてまで第三者にお金を払うなんて❗

ライザップに問題があるとしたら、無理をさせすぎちゃうからでは?

おしゃれなスポーツジムでトレーニングするなんて、恥ずかしいし不埒な行動も既婚者としては取れません。超有名スポーツ選手のトレーナーにパーソナルトレーニングを数年指導してもらったことがあるのですが(人に見られず知られずこっそり肉体改造を目指していました)、性格上、頑張りすぎてしまう傾向があるんです。

パーソナルトレーナーも指導上手・褒め上手で「これは野球の◯◯選手と同じメニューですよ」なんて言われ、さらに「かなり上達しましたね!」と褒められたい一心で自宅で自主トレまでしていました。その結果「こりゃアスリート並みのメニューですよ」から「これは大リーガー並みですよ」まで様々なお言葉に誘導され、ついに首の捻挫、肘の靭帯損傷って結果になってしまいました。涙 プロスポーツ選手専門トレーナーさんは一般人の身体能力のレベルをあまり知らないために、ついつい負荷をかけすぎる傾向があるのです。

ライザップの人気トレーナーも褒め上手で、いたいけなオッサンを相手にした場合、オーバーワーク、オーバーロードになったしまい、事故が起きる可能性があります。負荷をかけすぎていないか?無理を強制していないか?を見分けることができる人がライザップのトレーナーとして多く在籍していることを祈ります。私の知人がライザップに入門したのですが(潜入させたとういう表現が正確かな)、筋肉のスポーツ医学的な話をしたところ、そのトレーナーはトンチンカンな回答をしてきました(質問の一つは私が吹き込んだんですけど)。

急速に事業が発展して、多くの店舗を展開しているライザップですから、トレーナーの玉石混淆なのかもしれませんね。

私の理想体型をゲットする裏技をお教えします

急激に儒教を意識しだした私としてはダイエットの為であろうと、理想的な肉体を得る為であろうと自分で運動をすることは避けなければなりません。食事も昔の中国の高官のように好き勝手にしなくてはなりません。でもね〜、全然贅肉はついていませんし、お腹も6パックなんですぜ。

数年前、少々メタボ腹であったので、当院にあります「ライポソニックス」という余計な脂肪を除去するマシーンで一回脂肪を除去したことを告白します。自院のマシーンですから当然ダダです。でも、人間って不思議なものでついていた贅肉がなくなると自然とすっきりしたボディーを維持しようという意識が芽生えてくるんです。

さらにこっそり頑張り屋さんの私はWWEを視ながら(わかる人はわかってくれます)、アドレナリンやテストステロンを分泌させまくりながら、腹筋を少々、腕立てを少々行うことで(週2回、10分程度)、そこらのオッサンには負けないボディをキープしています。

患者さんの場合は高額な費用をライポソニックスに使うことになりますので、効果を維持する、さらに予想以上の効果を求めるために自己努力を知らず知らずのうちに行ってくれることが多いので、ほとんどの方が期待以上の結果がでています⋯これってかなりバイアスの掛かった結果であり、医学統計としては却下ですね。笑

ライザップでお金をかけるくらいなら、当院のライポソニックスを是非お試しください、少なくとも辛い筋トレの強制は一切ございません。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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