健康情報サイトにニセ医学コスメが掲載されている 2016-12-09

2270名のドクターが参画するスキンケア情報サイトの「スキンケア大学マーク」って何？

医師が責任を持って情報を提供していると思い込んでいると、こんな落とし穴があります。

スキンケア大学マークを取得したホメオパシー入りの化粧品❗なんじゃこりゃ？？

スキンケア大学が独自に認証？した化粧品はスキンケア大学マークをつけることができるそうです。しかし、いくら独自の基準で判定していてもホメオパシーを取り入れた化粧品はちょいとマズイのではないでしょうか？

このスキンケア大学マークがついていることを誇りにしているホメオパシー化粧品はこれ

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この文章からして、素人っぽさが感じられます。地方のいたいけない小さな化粧品会社を「スキンケア大学マークはいかがですか？」的に誘い込んだんでしょうか、スキンケア大学さん。そのマークを取得した化粧品会社はこんな感じで誇っています。

スキンケア大学よりスキンケア大学マークを得られていることを明らかにウリの一つとしています。JASマークなどのお墨付きマークと同様に感じてしまう消費者の錯誤を狙ったとしたか思えません。

閉鎖した健康情報サイトより悪質かもね、スキンケア大学独自の認定マークは。

スキンケア大学は私も監修したこともありますし、独自の原稿も提供したこともあります。多くの方にスキンケアに関する正しい情報を知ってもらいたい、との担当者の情熱にほだされて無償で協力しました（あのここで勘違いしないで欲しいのですが、私は善人ではありませんz）。監修作業を依頼されると、ゼロから自分で書くより手間暇がかかるため現在はお断りしています。

今でも多くの医師に監修を求めていると思われるスキンケア大学で

「スキンケア大学マーク」なぞという代物がまかり通っていることを、善意で協力した医師たちはご存知なのでしょうか？

このスキンケア大学マークですが、使用上の注意が書かれています。

※スキンケア大学マークは独自の基準で化粧品を選定しておりますが、『検査試験はメーカー様 (販売店様) から提出されたデータを基にして行っており』商品の効果・効能または安全性を保証するものではございません。

https://www.skincare-univ.com/scu-mark/

商品の効果・効能を保証したら薬機法違反の疑いがかけられるので、保証しなくても当たり前です。

でもスキンケア大学マークの説明で

化粧品トラブルの可能性を少しでも減らすために、スキンケア大学が定める独自の基準をクリアしたものに与えるのが「スキンケア大学マーク」なのです。

https://www.skincare-univ.com/scu-mark/

初っ端でユーザーがトラブルをなくすために設定されたスキンケア大学マークと謳っていながら、下の方に申し訳程度に、保証しません。これってかなり矛盾していると考えます。ユーザーは医師が多数協力しているスキンケア大学のサイトです、そのサイトが与えたスキンケア大学マークのついた化粧品を高く評価するような方向へ誤った誘導をしているとしか思えません。

いたいけな地方の弱小化粧品会社がスキンケア大学さまから頂いたスキンケア大学マークを全面に打ち出した広告をしても、私はあまり強く責める気持ちはありません（ちょっと大人になったかな）。でも、ホメオパシーを取り入れた化粧品にスキンケア大学マークの使用を許諾するスキンケア大学もどうかしているぞ❗

ホメオパシー信奉者にとって、日本はまだまだ開拓の余地のある美味しい市場？

私は代替医療とか補完医療、あるいは統合医療と呼ばれる経験に基づいた、あるいは伝承された民間療法の全部を否定するつもりは、一切ありません（大人の対応ではなく、これ本音です）。しかし、ホメオパシーについてご存知の方が少なく、下手すりゃ命に関わることになるのです。日本でホメオパシーの認知度はかなり低いです。

5.5パーセントの人がホメオパシーを知っている、つまり日本国民の95パーセントちかくが知らない代替医療なのです。このホメオパシーを紹介する文章には必ずと言ってホメオパシーは欧米では一般的な治療法であり、健康保険も適用されていますって感じになっています。この文章に「ホメオパシーって海外ではポピュラーな治療法なんだ」って勘違いをする方が今後日本で続出する可能性があります。

偽医療・ニセ医学の典型「ホメオパシー」とはどのような治療方法か？その3　英国王室御用達、どっからそんな話が？

www.gohong-clinic.com

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ホメオパシーの危うさ、これをスキンケア大学が推奨しちゃマズイぞ❗

ホメオパシーにプラセボ効果は期待できますが（かなり大人になったかな）、ホメオパシー信者さんは必ずこの一言を付け加えます「薬じゃないから副作用がなく安全よ」って。でも、これって明らかに事実と反する言葉です。日本でも「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」と呼ばれているホメオパシー信者さんによる痛ましい事故が起きています。また米国でもこんな事件が発生しています。

ホメオパシーに使用されるレメディーと言われる薬（？）によって幼児が過去に10名死亡して、400人程度に健康被害が及んだとの報道です。

毒にも薬にもならないホメオパシーを利用しようが、利用しまいが、本人の自己責任って考え方もあるでしょうけど、幼児に選択権はないですよね。

そんなホメオパシーを取り入れた化粧品に「スキンケア大学マーク」の使用を許諾するスキンケア大学、サイト自体の信頼度を疑ってしまいます。