五本木クリニック院長ブログ

炎上!!長谷川豊さんのインフルエンザ論は元ネタがオカルトだよ。


■長谷川豊さんがインフルエンザを語っているけど・・・これはアレで

長谷川豊さんという過激な発現を行っている元アナウンサーがいます。昨年、人工透析患者さんに対して心無い発現をして、少なくともネットでは炎上した方です。この長谷川豊さん、かなり医療方面への興味もあるようでブログなどをお書きになっていますが・・・少しはまともな医療関連本をお読みになった方が宜しいのではないでしょうか?

先日も長谷川豊公式コラム「本気論 本音論」でこんなことを述べていますが、これこそ本気で言っているのでしょうか?「WHOさえもインフルエンザの治療ガイドラインから永久に削除することを決めた『タミフル』がなぜ日本ではいまだに処方され続けるのか」とのネット記事を受けて長谷川豊さんは

世界中で相手にされていない「タミフル」がいまだに日本で大量に導入されている闇と仕組みを解説している良記事。

と述べています(http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/?p=5)。あのー、あなたが引用している「In Deep」ってサイト、まともな医療系サイトじゃないだけじゃなくて、このサイトはオカルトですぜ!!

■長谷川豊さんの情報ソースはインフルエンザは宇宙から来ると主張

長谷川さんが良記事と褒めたたえている「In Deep」って、一部の熱狂的な読者がいることは確実です「こんなアホな話あるわけないじゃん」って感じで。例えば

なぜ風邪やインフルエンザは冬に流行するのか・・・「それはウイルスが宇宙から定期的に地球に運ばれるから」という確定的な説を無視し続けるせいで無意味な予防と治療に明け暮れる現代社会

(https://indeep.jp/this-is-the-answer-germs-spread-in-the-winter/) はあ、なるほど、だからインフルエンザって冬に流行すんのね、なんて納得する人いません。まあ、この「In Deep」を面白い考え方をする人のブログと思って読む分には全く問題ありませんが。人工透析患者さんへ対して常識外の発言をされた国会議員に立候補するようなジャーナリストさんが医療系記事を書く時に引用するべき一次ソースではありません。時々国会議員でも医療モノとなると、トンデモ発言する方もいますし、医療ジャーナリストと称していてもトンデモ記事を書く人がいますけどね(笑)。

■タミフルと異常行動の関連性

インフルエンザに感染したときにタミフルを処方されて異常行動が現れ、残念ながら死に至った若年者がいることは間違いありません。厚生労働省が本年2017年にこんなインフォメーションを行っています・・・「小児・未成年者がインフルエンザにかかった時は、異常行動にご注意下さい」この内容は

インフルエンザにかかった時には、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず、異常行動(注1)が報告されています

となっています。「服用の有無にかかわらず、異常行動が報告」という点にご注意ください。タミフルだけではなくリレンザやイナビルといった抗インフルエンザ薬でも異常行動が確認されています。一方でインフルエンザに罹っただけでも異常行動が「インフルエンザ脳症」として起きることが知られています。

国立感染症研究所「インフルエンザ脳症について」より
https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/36/429/graph/df42951.gif

タミフルを服用いても、服用していなくても異常行動をともなう脳症は報告されています。

■インフルエンザ治療薬としてのタミフルの位置づけ

前述のようにタミフルだけがインフルエンザ治療薬ではありません。タミフルだけが脳症にともなう異常行動への関連を指摘されているわけではありません。インフルエンザに感染したことにより脳症を合併することは間違いありませんが、タミフルなどの治療薬がそれを加速している確実なエビデンスはありません。逆にタミフル等が脳症と全く無関係であることも、一般の方にわかりやすく証明しているものもありません。

WHOタミフルに関して必須医薬品モデルリストで格下げしたことは事実です。その大きな理由は「予想されていたほどの効果はない」から。長谷川豊さんのコラムにある

効果があまりにも限定的であり、その割に副作用が強く精神障害を引き起こすなど、世界中で「これはないわ」とほぼ断定されている「タミフル」

は大きな間違いではないけど、引用する一次ソースを間違えると記事本来の価値が疑われてしまいます。長谷川豊さんが医療ジャーナリストをもしも目指しているのなら、エイリアン等の超常現象をテーマとしているサイトを引用して、良記事!!なんて書かないことをお勧めいたします。じゃないと、ご自身の主張が正しく伝わらないだけでなく、医療系炎上商法との誤解を受けてしまいますよ。

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