五本木クリニック院長ブログ

シミを消す化粧品、こりゃありえないでしょうよ(怒&笑)


■シミを消す化粧品って医薬品とは違うし、当然レーザー治療とは比較にならないはずなんだけど

国民生活センターや厚労省がヘンテコリンなサプリや化粧品などのネット上の広告に関して、積極的に指導を行いだしました。美容系の医療も同じようにかなりキツイ指導が実際に行われているようです。しかし、どんな業界でも抜け道を見つけちゃう人々が絶えないようです。例えばこのシミを消すと称する化粧品のネット広告。美容医療に携わるモノとしては笑っちゃうレベルですが、素人さんはこんな広告に惑わされてしまうようです。

https://beautymaker.xyz/shopping/lp.php?p=pc_shirony_2&adcd=yynjuybx0stより

皮膚の新陳代謝は教科書的には4週間程度必要と書かれていますし、臨床上は年齢等を考慮に入れるとさらに効果を実感することができるのはそれ以上の時間が必要です。医薬品として保険外治療で使用される一定濃度以上のハイドロキノンという成分を含有した漂白剤でさえ、ここまでの結果を出すには少なくとも数か月必要とまともな医師は考えます。しかし、このSNS上で話題沸騰?と自称しているシミ消し化粧品はたった二週間で

ここまで目に見えてシミが減っていったので、途中は楽しくて仕方ありませんでした!!

だそーです(苦笑)。お客様の個人的な体験によってこの化粧品の効果効能を表現する、というか広告する手法に惑わされて(騙されて?)しまう方も多数いるんじゃないでしょうか?だってこれはたぶんアフィリエイトと呼ばれる有料広告の手法であり、当然それなりの広告費がかかるんだから当然購入者もいるってことになりますもんね。

■これってあり得ない、レーザーでシミを消したか、あるいは・・・

前掲の画像も化粧品であっても医薬部外品であっても、これだけではありえない効果効能を表現していますけど、こりゃまたスッゲー症例写真?も掲載されています。それがこれ↓

もし、シミ治療に圧倒的な効果を発揮するレーザーを使用したとしても、3週間ではすっぴんでこのような状態までもっていくのはキツイです。というのもレーザーでシミを取ってもその直後は一週間程度はかさぶた状になりますし、かさぶたが取れた後は周囲の皮膚と比較してうっすらピンク色の肌になるはずです。ここまでキレイな状態になる可能性がある皮膚の状態は脂漏性角化症くらいです。脂漏性角化症は盛り上がった色素が特徴的で老人性角化症ともよばれて、この写真の方くらいの年齢でできちゃうのは珍しいのではないでしょうか?

そのあたりの詳細についてはこれをどうぞ。

https://www.gohongi-beauty.jp/blog/25650/f

さらにさらに素晴らしい効果効能を体験談として伝えるこのアフィリエイト広告、レーザー治療等を組み合わせても実現が難し症例?さえもビフォーアフターにてその実力を伝えてくれます(苦笑)。

話は変わりますが、スマホとかで自撮りした場合、角度や照明等の条件できれいに写ったり、ありゃりゃ状態で写る場合がありますよね。さらに世の中にはフォトショなんとかという画像修正アプリもあると、どっかで聞いたような気がしないでもありません。

■シミを許しても、ニキビ跡は許せないぜ!!

この医学の常識を根底から覆す衝撃的な化粧品ですが(失礼医薬部外品でした)、シミだけじゃなくてニキビ跡にも効果を発揮しちゃうらしいです(苦笑・・・何回使うんだ、私は)。まあ、この画像の方、いままでどんなスキンケアしてたの状態のビフォー画像ですね。

2019年9月6日 18:17 追記

ここにあった画像、どうやらアフィリエイターが無断使用したようです。被害者の方から連絡をいただきましたので削除いたします。

こんなスキンケア放置状態の方でもこの化粧品(医薬部外品かw)を使用するとこんなにキレイな肌になっちゃうそーですが・・・どれがシミでどれがニキビ跡なんだか皆さん見分けがつきますか?さらにさらにこのアフィリエイト広告はこんなことも言っています。

どんなに良い医薬品やシミ消し方法を試しても消えなかったシミが短期間で全て消滅させた方法とは…!

さらにさらにさらに

海外セレブ愛用で流行し、国内TVでも話題沸騰!世界的に効果が認められているシミ消しクリームとは・・・

と記した後に白衣姿の医師と思われる人物が登場している、たぶんテレビ画像まで・・・。

■シミを消す効果がある化粧品・・・これ医院専用かつ市販されている謎

医療機関であれば化粧品よりも断然効果のあるシミを消す塗り薬を処方することが可能です。化粧品を販売する上である程度効果効能を伝えたい場合は医薬部外品として行政の届け出て承認を受ける必要があります。でもどう見てもインチキ臭いこの化粧品は

専用医院内で使用される「医院専用DDクリーム」が、病院ではなく自宅で使用出来る

ことをウリにしている模様。これ逆に考えればこのシミ消しクリームを取り扱っている医療機関はレーザー等でシミを消すことを放棄しているとも考えられますし、ネット通販で手軽にゲットできる化粧品に美容医療を託している情けない医療機関とも考えられます(これはあくまで※個人の感想です(笑))。だってこれだもん↓

ドラッグストアなどに販売されるシミシワ改善化粧品とは違い、即効性があり、より強力な効果の最先端DDクリームなんです!

とも書かれていますけど・・・他社の製品と比較して自社製品が優れていることを示すデータを示してくださいませ。これ今になって気が付いたのですがシミを消す主成分がどっこにも書かれていません。どんな成分で構成されているかを化粧品の場合は明記するルールがあったような記憶があります。

化粧品ごときにごちゃごちゃ言うのも大人げないとの声も聞こえてきます。でも、数年前に大々的な事件として報道されたカネボウの白斑の件を多くの皆様は忘れ去ってしまったのでしょうか?

あのカネボウの白斑被害が集団訴訟になったが、当院での治療結果は?

信頼できると考えられていた大手化粧品メーカーでさえこんな事件を起こしてしまいました。カネボウの美白効果のある化粧品も今回取り上げた化粧品とどうように医薬部外品でした。化粧品は夢を与える商品だと認識しておりますので、ちょっとは大げさな表現は許されるんじゃないか、なんて日々判断しています。しかーし、どうみてもインチキ臭い症例写真の力を借りて効果効能を表現する広告手法、製造メーカーに悪気がなくてもアフィリエイト広告を依頼してしまうと、無法地帯とも考えられるものになってしまうのです。

本当にこのシミを消す化粧品が良い商品であるならば、アフィリエイト広告はお止めになったほうがよろしいのでないでしょうか?

↑ページTOPへ

関連記事

政治家改造計画 小沢一郎先生、いらんお世話ですが。イメージ

政治家改造計画 小沢一郎先生、いらんお世話ですが。

☆顔で損している政治家に 本当は実力ある政治家なのに顔で損している人っていませんか?海外では政治家が若々しさをイメージさせるために、美容的な治療を行っているのは珍しいことではありません。しかし、日本の政治家は顔に対するイ […]

【国難】健康保険制度破たん寸前!!「肝斑治療にトランサミン」これは適応外処方だし、こんなリスクも!!

■これこそ国難!!国民皆保険破たん寸前の原因の一つである適応外処方問題 先日、本来ならば皮脂欠乏賞を合併したアトピー性皮膚炎や主婦湿疹に対して処方されるべき塗り薬であるヒルドイドが美容クリーム替りに使用されてることが判り […]

長生きしたけりゃ「血管年齢」を若く保つことに限る!!??

■メタボ健診の項目は血管年齢を見るためだった!!?? 最近「血管年齢」って言葉をよく耳にしませんか?動脈硬化が進んだ血管は硬くなりもろくなっているので、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血・・・そしてEDの原因にさえなります。メタボ […]

美容外科医が親しい友人だけにする、7つの内緒話「こんな患者さんは困る」!!イメージ

美容外科医が親しい友人だけにする、7つの内緒話「こんな患者さんは困る」!!

■患者さんの無理難題にほとほと困っている美容外科医・・・米国の場合 米国の美容外科技術は間違いなく世界一だと思っていました。高い技術力の裏でこんなことを美容外科医達は親しい人にこぼしていたとは・・・日本の美容外科医の方が […]

男性は何故女性より長生きできないか?という素朴な疑問の鍵は「テストステロン」

■民族・人種・環境を考えても男性は長生きできない!! どんな国のデータでも女性の方が男性より長寿です。つまり男は女性と比較して短命、ってことになっています。その原因として兵隊になるので戦死するから、昔だったら獲物を獲得す […]