五本木クリニック院長ブログ

医療に関して、またまた武田邦彦教授が根拠のないトンデモ話を拡散!!??


トンデモ認定の武田邦彦教授、いい加減な根拠のない発言はお控えくださいませ

言論の自由は尊重されなければなりません。思想信条に違いがあっても、相手の言論を尊重するべきです。しかし、医学的な事実、科学的な検証に関して賛否両論があったとしても、人々を惑わせるような発言はデマと呼ばれています。

保守系の論客として認識されている、中部大学総合工学研究所特任教授である武田邦彦氏は時々デマ認定の発言をされているようです

武田邦彦氏は医学は専門では無い、との批判もあるようですが、今までのトンデモ発言は専門家でなくても容易に間違いが理解できるはずです。

トンデモ系教授武田邦彦さんの医療批判がこれまたヘンテコ!!??

さらに、単なる勘違い発言かもしれないと思い、こんなのも書きました。

炎上中!!トンデモ発言を繰り返すニセ医学の伝導者、武田邦彦先生を無理やり庇ってみました・・・でも無理かも。

ある程度のデータを読み取る能力があれば、どうみても間違うはずは無いのですが・・・。

そんなこんなの武田邦彦教授、どうやらまたもや医療方面に関してトンデモというより、デマ認定されても仕方がないような発言をされたようです。

虎ノ門ニュースはCSで放送されている、かなり政治的には偏った番組と評価されているようです。私も以前は青山繁晴さんの盛った話や後に放送される高山正之さんの番組が色々な意味で好きで観ていました。

今回の武田邦彦教授の

腎臓病の技術は向上してるが昔は10万人だった透析患者が今は40万人。これは増えたのじゃなく患者にある薬を飲ませると段々と透析に追いやる薬があり、透析の機械を売るため。これは中国じゃなく日本の話。現場の医者は努力してるが上の人間達が悪い

発言のどこがデマ的なものであるかを検証してみます。

お前って泌尿器科が専門だろ、腎臓病や透析は専門じゃないだろ、と言われそうですが、人工透析って今では腎臓内科が専門と思われているけど、私が医師になった頃は人工透析は泌尿器科でもやっていたんだよ。

透析患者が増えているのは、薬害じゃないぞ!!

武田邦彦教授は腎臓病に対する治療は進化しているけど、陰謀組織的な意味不明の団体があり、ある薬を服用させることによって、透析する患者さんが増えている、と読み取れます。

武田教授の主張は本当なんでしょうか? まずはなぜ透析患者さんが増えているのかを説明します。

何も医学の専門家じゃなくても簡単に理解できるはずです。

これは1968年から2016年までの腎不全で透析治療を受けている患者さんの数です(日本透析学会「わが国の慢性透療法の現況」より)。

2016年時点で透析を受けている患者さんは32万9609人、武田邦彦教授の40万人はどこから拾ってきた数字なのか気になります。ひょっとして2018年時点で透析を受ける患者さんがたかが2年間で7万人も増えたのかねえ。

毎年新たに透析を受ける患者さんはここ数年では5000人前後の増加、二年では一万人程度しか増加しないの約33万人から40万人増えるためには14年はかかるんじゃないの?

このグラフをご覧ください。以前より高齢で透析を受けている人が急激に増加していることがわかります。

ここから読み取れることは、透析患者さんの健康管理が改善されて長生きができるようになったそのために高齢で人工透析を受けている人が増えている、これが素直な解釈だと思います。1980年代では少数であった60才台の人が今では半数以上占めるようになっているのですから、明らかなじゃないでしょうか?

さらに透析は患者さんの生活の質、いわゆるQOLを低下させますので、腎機能が悪くなっても透析にならないような努力を腎臓内科医は行なっています。そのため近年では50才台以下の透析患者さんは増加していない、とも読み取れます。

開発途上国の人口が年々増加していると仮定します。その場合、ある世代の人口が突然増加することはありませんよね、乳幼児の死亡率が減少して、さらに衛生環境が整備され5才の子供が無事に10才になり、さらに20才になり、と積み重なって人口は増えていきます。透析を受けている患者さんが増加しているのも、それと同じです。

武田邦彦教授が言うところの、人工透析に追いやる謎の薬は何だろう?

武田邦彦教授の謎の言葉、「ある薬を飲ませるとだんだん透析に・・・」に出てくる「ある薬」とは何でしょう?確かに副作用として腎機能障害を有する薬は少なからずあります。

例えば一般の方が検索に使用するであろう「腎機能障害を起こす薬」で調べてみると、薬剤性腎障害というタイトルがあり日本腎臓学会のウェブサイトが表示されます。

薬剤性腎障害診療ガイドライン2016

様々な薬剤によって腎機能障害が引き起こされることがわかります。しかし、発生率がごくわずかでも多数処方されるために腎機能を低下することが知られている薬もありますし、処方数が少なくても発症率が高くて重症化することによって医療関係者に知られている薬もあります。

例えば抗がん剤の中にはかなりの頻度で腎機能障害が起きる薬もありますが、そのようなことが起きないような工夫がなされて今では安全に使用されていま。また、痛み止めなどの気軽に処方されている薬の中には発生頻度は低くても腎機能障害が起きる副作用が有名なために、慎重に投与されているものもありあります。

武田邦彦教授がおっしゃっている「だんだんに透析に追いやる薬」って何のことを言っているのでしょうか?武田先生、ぜひ薬の名前を具体的に教えてくださいませ。悪い上の人の影響で多くの医師が知らず知らずに患者さんに処方している薬があるのならば、ぜひご教示ください。

医師がまったく気がつかない腎臓の機能を低下させ、透析に追いやる薬が実際にあるのなら、その名前を具体的にお話ししていただければ、先生が危惧している透析患者さんが増加問題を一気に解消することができるんじゃないでしょうか?

武田邦彦教授の発言がYouTubeにありますので、お時間がある方はご覧くださいませ。

いやー、色々なことを仰る武田邦彦教授でした(苦笑)。

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