美容整形の失敗に対する当院の取り組み〜修正・再建手術

鼻整形

美容整形の失敗に対する取り組み

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当院の美容外科部門では、他院で行われた治療で残念な結果になってしまわれた方に対する修正手術・再生手術・再建手術へ特に力を入れています。

原因はいくつもあるのですが、医師側が充分な情報を患者さんに提供しなかったため起きてしまいがちなトラブルが多くなっています。

簡単な気持ちで鼻の整形を行った失敗例

「鼻を高くしたい、鼻筋を整えたい」そんな思いは誰でも持ったことはあるのではないでしょうか?クレオパトラの喩を持ち出すまでもなく、毎日覗きこむ鏡の中の自分にそんな思いを持つことは、決していけないことではありません。しかし、安易な方法で鼻を高くする(隆鼻手術と呼びます)は残念な結果をもたらします。プロテーゼと呼ばれる異物の中でもL型プロテーゼ(L字型プロテーゼとも呼ばれます)を体内に入れた場合、こんな悲劇が生み出されます。

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これは当院で取り出したL型プロテーゼです。プロテーゼ自体に周辺の組織がギッチリと取り巻いていて、抜去(除去)するのに非常に苦労をしたものです。プロテーゼ自体がまるで化石のようになっています。

L型プロテーゼにトラブルはつきもの

なぜこんなことが起きてしまったのでしょうか?

実はL型プロテーゼを入れた場合、このようなトラブルは必ず起こると言っても過言ではないのです。

L型プロテーゼは手術する側つまり医師サイドとしては、簡単に患者さんが望む鼻の高さを提供でき、治療直後は鼻筋の通った「患者さんの望みをかなえやすい」治療なのです。

しかし、L字型の曲がった部分つまり鼻先の尖がりを強調するあまり、そこの皮膚に無駄な圧力が掛かるために一定の時間がたつと血行不良が起こりだし最終的にはプロテーゼ自体が鼻から飛び出してしまうのです。

L型プロテーゼ自体が鼻から飛び出してしまう

再建していくテクニック

鼻の皮膚を突き破ったプロテーゼを取り除くだけの治療では、鼻は治療前の高さより低くなるだけでなく、形も変形してしまいます。その様な場合、一般的には古いプロテーゼを抜いた後、再度プロテーゼを挿入しています。でも、これだとまた時間の経過とともに同じ結果を招いてしまいます。そんなことは想像もしたくないのですが、中にはL型プロテーゼの特性を知識として持っていない医師もいるかもしれません。現実問題として現在でもL型プロテーゼを挿入したことによって鼻先が赤くなり、プロテーゼが透けて見えて今にも飛び出しそうな状態になって当院へ来院する患者さんが後を絶たないのです。プロテーゼを取り出した後には異物反応を起こすことのない自己組織(患者さんの体の一部)を使用して、希望されていた鼻の高さ、鼻筋を実現しつつ薄くなった皮膚へ十分な血行が回復できるようにする手術を行っています。

桑満おさむ(医師)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ(医師)への相談窓口

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