五本木クリニック院長ブログ

今年は、海外から流入する麻疹(はしか)が大流行という嫌な前兆、別名フィリピンはしか?


次から次とウイルス感染が拡大

昨年末から大流行したノロウイルス騒ぎあと、今年の2月はインフルエンザが大流行。一息ついたら今度は「はしか(麻しん)」が春から流行する嫌な兆しが出ています。ノロウイルスは予防接種ワクチンは開発されていませんが、インフルエンザ、麻疹は予防接種という予防方法が確立されています。

 

 麻疹

 

インフルエンザのワクチンは「効果がない」とか「ウイルスの型が外れる」とかの通常の医学常識では考えられない噂が流布していますが、受ける受けないの判断は任意の接種となっていますので、個人の考え方が尊重されます。しかし、はしかの予防接種は定期接種と言われるものであり、予防接種法によってワクチンの接種をすることが定められています。通常のはしかの予防接種もこのフィリピンはしかには効果があります。

 

しかし、予防接種による健康被害と思われる事例が発生した為に、予防接種が任意とされたある特定の年齢の人は接種を受けていないか、二回行わないといけない麻しんの予防接種を受けていない可能性があります。

 

国産?麻しんウイルスはいなくなったが、海外から流入
日本にもともと居着いていた麻しんウイルスは定期接種が任意となり接種率が落ちたのですが、平成20年から積極的に任意の時期に注射をしなかった人に接種を呼びかけたために、平成22年以降は発生していませんでした。しかし、今年に入ってから麻疹(はしか)の患者さんが急増する気配を見せています。

www0_nih_go_jp_niid_idsc_idwr_diseases_measles_measles2014_meas14-06_pdf
      http://www.nih.go.jp/より 2014年第6週までで83人

 

昨年はこのような状態ですので、同期間で比較すると3倍に達しています。グラフ縦軸の数字の違いに注目を!

www0_nih_go_jp_niid_idsc_idwr_diseases_measles_2013measles_meas13-52_pdf_png

 

      2013年は第6週までで28人が感染

 

日本に居着いたウイルスがいなくなったと思われていましたが、今流行の兆しを見せているのはフィリピン原産のものが目立っています。その為にフィリピン麻疹(はしか)と呼ばれているのです。麻しんウイルスは遺伝子型によって22に分類されていますので、遺伝子を解析すればどこの原産のものか特定することが可能となっています。その為、今季流行することが予想されるはしかは海外で感染したか、海外で感染した人が日本に持ち込んでいる可能性が多いに考えられるのです。

 

麻しんのワクチン接種率は95パーセント
一時期、欧米ではしかをまき散らしているのは日本人である、なんてことが言われました。行政は定期接種もれの人になんとかワクチン接種を受けてもらうためにそれなりの努力はしました。その努力により接種率は現在では95パーセントなっていて2015年には日本発の麻疹の終息を宣言する予定でした。

 

厚生労働省:平成20年4月1日から始まる中学校1年生・高校3年生に相当する年齢の方への麻しんの予防接種について

 

インフルエンザと違ってワクチンが外れることはありません
麻しん(はしか)のウイルスは型が違うと全く予防効果がない、ということはありません。はしかの場合、終世免疫と呼ばれ一生のうち一度罹ると二度は罹らないことが古くからしられています(全く例外が無いわけではないです)ので、予防接種を受けることによって命を左右するような症状、肺炎、脳炎などを引き起こすリスクを減少させることが可能なのです。つまり麻しんワクチンは非常に有効だと言い切れます!

 

未接種または一回しか予防接種を行っていない方は要注意
95パーセントの方が免疫を持っていると考えられる麻疹ですが、MR(麻しん風しん混合)ワクチンは一歳くらいで行う場合が多いのです。赤ちゃんが生まれる予定のご家族、周囲の方で定期接種空白期間または何かの理由で受けていなかった人は先ずは近所の保健所に相談してください。通常のワクチンでこのフィリピン麻疹も予防することが可能なんですから。

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