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男性ホルモンは力の象徴だけど、精力剤の広告にビンラディンを使うか⁉

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先日から何回か男性ホルモンや男でも更年期障害があるという話や、ホルモンと免疫の関連などをブログで書いてきました。

Facebookでもこちらが中年男性であると認識されると、精力剤関連と思われる広告が表示され辟易しているオジサン仲間も多いと思われます。

WEB上で万が一精力剤関連のバナー広告をクリックしたら、数週間はその広告においかけ回されます(そういうシステムがウェブ上の広告の利点と代理店は売り込みますけどね)。広告もモラルが必要とされるのは当然であり、余りにもきわどい内容であると批難が集中した場合、企業側が自主的に広告を中止したり入れ替えたり対応をします。

男性ホルモンは闘いのホルモンだけど

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中国では精力剤の広告にあのテロリスト「オサマ・ビンラディン」をイメージボーイ?としたものがあったんです。

中国のなんでもありの拝金主義にはうんざり

これは9.11の映像がバックに写っていて広告の文章の内容は

  • アラブは一夫多妻制
  • アラブ人は天然植物成分の精力剤を常用している

サーチナ_精力剤CM、男性の強さの象徴に「ビン・ラディン容疑者」⋯9.11テロNY貿易センタービル倒壊の動画も利用=中国

バナー広告なので画像が悪くて見にくいですけど、ビルが崩壊している背景が映り込んでいます。

あと、これは文字にするのも汚らわしいのですが「アラブの男性はこの成分に頼って4人の妻を征服している」というような中国語がならんでいます。つまり、男の強さのアイコンとして「ビンラディン」を使用していると言う世界の常識からかけ離れた感覚なんです。

恥ずかしながら、私は先日テレビのインタビューで某隣国の拝金主義について語ってしまいました❗

テレビ朝日「サンデースクランブル」(5_25)で桑満院長がコメンテーターとして出演致しました。___五本木クリニック___目黒区学芸大学の病院

テレビ朝日「サンデースクランブル」顔が崩れる⋯経済急成長の陰で⋯韓国の最新㊙美容整形の悲劇

精力剤の危険性

中国においてウェブの世界も国の統制下にあると考えられますが、精力剤関連は医学的な説明がついていると権威的でアカデミックに見える為か広告が規制されることはないようです。

画像的には日本の精力剤は色っぽい女性が男性を誘うようなイメージ写真が使われる傾向の中、中国では日本的な露出が多い直球的な広告は規制される為に、逆に「過激なパワー」を象徴するような表現が採用されるようです。

イメージに惑わされても絶対に手を出してはいけません❗精力剤の主原料は麻黄やオタネニンジンが多く含まれていて、医薬成分としてのエフェドリン(覚せい剤の原料にもなる)やジンセノシド(乱用症候群を引き起こすし、有害な重金属が含まれている可能性大)はアメリカではもちろんのこと、日本の厚生省も注意を喚起しています。

医薬品成分_シルデナフィル及び類似成分_が検出されたいわゆる健康食品について–厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/ 医薬品成分 (シルデナフィル及び類似成分) が検出されたいわゆる健康食品について より
これはED治療薬として販売されたインチキ健康食品のほんの一部です

男性更年期(LOH症候群)の方は要注意です

このようにインチキ健康食品は効果がないだけでなく、副作用も出現しますので出来るだけ専門の医師(泌尿器科が得意とします)を受診することをお薦めします。せっかく先人達がマイナーだった男性の更年期障害を一般的に認知されるためには本当に涙ぐましい努力をしてきて、やっとここまでたどり着けたのです。男性更年期障害は健康保険での治療が認められています。

ちなみに中国のビンラディン精力剤は中国で販売されている価格は日本円にして3万円❗の高額なサプリです。

注意:男性更年期障害は健康保険の対象ですが、EDの治療は保険外の自費治療となります。また、精力剤なんて日本の医療機関では扱っておりません。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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