五本木クリニック院長ブログ

トラブル肌の正しいスキンケア・・・お湯だけ?石鹸?ボディソープ?


■アトピー性皮膚炎の患者さんの場合、医師でも石鹸使用派と使用しない派に分かれている

アトピー性皮膚炎で悩まされている人に大問題なのが毎日の入浴時の石鹸やボディソープの使用方法、これって担当医師によってかなり違いがあります。

・石鹸、ボディソープなどの洗浄剤は絶対使用禁止

・洗浄剤は必要時のみ使用

・積極的に洗浄剤を使用

と3つの考え方に分かれています。実際は同じ患者さんでも肌の状態は常に変化していますので、その状況に応じた対応法が必要になりますが、たかがスキントラブルでい1〜2週間サイクルで皮膚科を受診する人はいないでしょうから医師の洗浄剤(石鹸やボディソープ)使用方法への考え方を整理してみます。

Body-soap_jpg__3318×2212_

■トラブル肌には石鹸、ボディソープの使用は絶対禁止する医師の考え方

世の中には情報の一部だけをピックアップして、まことしやかに拡散する人がいます。例えばトラブル肌に洗浄剤を絶対使用しない方が良いと言う説です。皮膚は常在菌(皮膚の善玉菌?)によって常に弱酸性に保たれるシステムになっています。その原理は皮膚の常在菌によって脂がステアリン酸やパルミチン酸に変化することにより、洗浄剤のCMで耳にする「弱酸性」に保たれています。しかし、トラブル肌に対して洗浄剤をガシガシ使用して、スポンジなどでゴシゴシ洗ってしまうと、皮膚の防御システム、バリア機能を担当している皮膚常在菌まで荒い落としてしまいますし、力の入れ具合によって細かな傷を作ってしまいかねません。だから、洗浄剤の使用は絶対禁止という指導になるのです。この指導法は大きな間違いはありませんが、条件がつきます。

子供限定のスキンケア法なんです!

石鹸などの洗浄剤を使わなくても子供の場合は新陳代謝が活発なためと、汚れや汗は下着に吸収されるし、吸収されなくても基本的に水溶性の汚れがメインなので、お湯単独で洗い流せるという理論です。成人のアトピー性皮膚炎の患者さんは体臭の問題もありますので、スポンジやタオルは使用しないで、洗浄剤は必要なときに最低限(数回の入浴に一回とか、部分的に使用)にしましょう、という考え方が医師における洗浄剤使用否定派の意見です。つまり、「誰でもいつでも絶対に石鹸は使用しないように」という指導は通常の医師の場合は行っていないはずです。

■アトピー性皮膚炎の患者さんは積極的に洗浄剤を使用するべし派の医師の考え方

どちらかと言えば私はこの考え方なんです。トラブル肌で無いときは、石鹸を使っても使わなくても肌のコンディションに影響はあまり無いと考えます・・・もともと皮膚を守る為の常在菌の働きやバリア機能が活動していますので。実際にアトピー性皮膚炎で重症化する方に見られる傾向として、黄色ぶどう球菌に対してアレルギーの存在です。検査によって判定することが可能ですが、皮膚の常在菌に過剰な反応をしてしまうために肌の状態が悪化している場合が多く見受けられます。この様な場合は、洗浄剤を使用しないで塗り薬を使うと「黄色ブドウ球菌」までも、一緒にトラブルを起こしている皮膚に塗りこんでしまうことになります。だからトラブっているときほど洗浄剤は使用した方が良い、という理論です。でもこの場合も条件がつきます。

界面活性剤は残さないこと!

洗い残し、流し残しが無いようにしっかりとお湯で流さないといけませんが、ボディソープに含まれている界面活性剤が問題になります。

■使うなら石鹸を、ボディソープはNGです

防腐剤や香料、着色料の有無より界面活性剤が肌に悪さをします。

・正確には石鹸は単純なアルカリ塩のことを指すので、もともと皮膚は弱酸性なので直ぐに中和される

・ボディソープは合成の界面活性剤が使用されている為に、中和されにくい構造を持っている

という大きな違いが両者にはあります。洗浄剤使用しない派(必要最低限派)も積極的に洗浄剤使用派もボディソープと呼ばれている合成界面活性剤を含むものの使用は否定しています。

使うなら昔ながらの石鹸を使用しましょう

ということになります。

↑ページTOPへ

関連記事

オーガニックコスメ、自然派化粧品が肌に優しく安全だという口コミ情報って本当かな??イメージ

オーガニックコスメ、自然派化粧品が肌に優しく安全だという口コミ情報って本当かな??

■オーガニックコスメ、自然派化粧品って肌にやさしいは本当? 天然成分、オーガニック、自然派と頭につけた化粧品がネット上で目立ちます。化学薬品系、化粧品では石油成分由来って呼んでいるようですが、人口的に合成された成分を含む […]

日焼け禁止令が法律で成立!アメリカの話です 紫外線はやっぱり避けましょう!イメージ

日焼け禁止令が法律で成立!アメリカの話です 紫外線はやっぱり避けましょう!

☆日焼けの問題 なんと米国のネバダ州、バーモント州、カリフォルニア州、オレゴン州で18歳未満の未成年者における日焼けマシンの使用を禁止する法律が成立し7月から施行されるそうです。白人の間では年々増加する日焼けによる悪性黒 […]

冬の乾燥による「敏感肌」を治す方法と予防対策・・・「セラミド」がキーポイントかも??イメージ

冬の乾燥による「敏感肌」を治す方法と予防対策・・・「セラミド」がキーポイントかも??

■そもそも「敏感肌」ってどういうことか? 女性の患者さんから「私は敏感肌だから」という言葉を聞きます。洗顔しても肌がピリピリする、化粧水をつけても肌に刺激感がある、お化粧をすると肌が赤くなったり、痒くなってしまう。このよ […]

フォトRF(オーロラ)は美容皮膚科の基礎化粧品的治療方法だよ!!

■フォトRF(オーロラ)は美容皮膚科ブームの発端かも? 昔々フォトフェイシャルと言う医療用の光を応用した美肌治療器がありました。それまではレーザー主体だった美容皮膚科にとってIPL(intense pulsed ligh […]

うっかり日焼けの緊急時の対処法とシミを作らないための治し方とスキンケア方法イメージ

うっかり日焼けの緊急時の対処法とシミを作らないための治し方とスキンケア方法

■うっかり日焼けの対処法、やっちゃったものは仕方ないからダメージを最小に抑えましょう! 梅雨が空け本格的な夏の日差しにさらされる時期になっていました。海外旅行や国内でも海・山に出かけてついつい「うっかり日焼け」という肌に […]