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効率よくダイエットする為に遺伝子検査は必要か?それより楽チンで簡単な方法があるのに⋯。

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遺伝子によってダイエット方法が違う、だから是非遺伝子検査をして個人個人に適切な効果的な痩せ方を知りましょう⋯これって本当に有効な痩せ方・ダイエット方法なんでしょうか?

なかなか、思ったようにダイエットできない⋯その原因は遺伝子???

簡単に余分な脂肪を取り除く方法として「脂肪吸引」があります。食事などの制限をしないで手術的に余分な脂肪を無くしてしまうことができますが、事故のリスクを考えると躊躇する方も多いと考えます。糖質制限等の食事によるダイエット方法もありますが、美味しいものの誘惑に勝てないのではないでしょうか?運動をすることで体重を落とすことは可能ですが、毎日毎日体重を落とすための運動を継続することが時間的に確保するには、強い精神力と時間配分への気使いが必要となってきます(そんな精神力がもともとあるならば、美味しいものへの誘惑も断ち切れていたのでは、なんて思いもしますけど)。

あなたが何回もダイエットに挑戦しても成功しないのは、遺伝子のせい、遺伝子を知って上手にダイエットしましょうといった考え方が近年出てきています。しかし、これって本当なんでしょうか?そんな方法よりより簡単なダイエット方法があるのに、なんで多くの方が手間暇のかかるダイエット方法を選択するのか、常々不思議に思っていました。

ダイエット用遺伝子検査キット

Amazonでも簡単に遺伝子検査のキットを手に入れることが出来ます。

遺伝子を調べるダイエット方法が本当に有効なものなのか?もっと簡単な方法とはどんな治療法なのかを説明いたしますね。

肥満遺伝子検査って、たった3つの遺伝子を調べるだけなんだけどねぇ

究極の個人情報と呼ばれる遺伝子検査をすることが、良いことなのか、悪いことなのか、倫理的に問題あるんじゃないの等は今回は触れません。今流行りの遺伝子によって適切なダイエット方法を提案します、と言ったってβ3AR遺伝子・UCP1遺伝子・β2AR遺伝子の3つの遺伝子の有無だけしか調べられません

現在行われている肥満傾向を調べる遺伝子検査はたったの3つ。これらの遺伝子を持つか、持たないかを調べるだけで「あなたに適したダイエット方法を提案」とか「あなたがダイエットに失敗するのは、遺伝子にあっていない方法を行なっていたから」と言われても「ハイ、そうですね」と素直に納得できますか?

●β3AR遺伝子を持つと炭水化物の代謝が停滞し気味、だから糖質を制限しましょう

●UCP1遺伝子を持っていると脂質の代謝が悪くなります、だから低脂肪食にしましょう

●β2AR遺伝子があると筋肉がつきにくくなります、だから筋トレしましょう

これらの3つの遺伝子を調べることにより、提案されるダイエット方法はこのレベルにしかなりません。さらに、これらの遺伝子を持つ人々に対する研究として、エビデンスが明確になっているものはありませんし、遺伝子を検査したことによって効率的にダイエットが出来た話があったとしても個人の体験談レベルです。

太りやすい、痩せやすい、あるいは太りにくい、痩せにくいことと遺伝子の関連を強く結びつけるエビデンスは現在では無い、と考えて問題ありません。体重や無駄な贅肉を少なくする遺伝子なんて見つかっていないのです。いくら肥満関連遺伝子を調べても、ダイエットに有効な方法と提案されるのは、低カロリー食と運動という、今まで散々言われ続けた多くの方が失敗してきたダイエット方法なのです。

皮下脂肪と内臓脂肪の違い

内臓脂肪による肥満はメタボリックシンドロームを引き起こします。内臓脂肪がたまるのは、過食と運動不足であり、体内に取り込んだエネルギーが消費される熱量より多いために、中性脂肪となって脂肪細胞という形で内臓周囲に蓄えられてお腹がポッコリ出た状態になります⋯これはりんご型の肥満とよく呼ばれています。

皮下脂肪はあまりに余ったエネルギーが皮下に蓄えられる状態であり、特に女性の場合はつきやすいと考えられています。この皮下脂肪は分解されにくい脂肪であり、ちょっとやそっとの運動や食事制限では減少しません⋯脂肪吸引で除去する脂肪はこの皮下脂肪です。しかし、脂肪吸引は出血の問題・過剰な脂肪量の吸引・奥まで吸引してしまい内臓脂肪まで吸引して事故というリスキーな治療方法です。

内臓脂肪は運動と食事で、なかなか落ちない皮下脂肪は脂肪溶解注射で確実な方法です

いくらダイエットのために遺伝子を調べても、結局は食事制限や運動は必要となってきます。一般的にポッコリお腹の脂肪(内臓脂肪)はその運動と過食を防ぐことで、比較的落としやすい無駄な脂肪と考えるのが一般的です。そうなると残る問題は皮下脂肪⋯これはちょっとやそっとのダイエットで減少しないことは、ボクサーの減量やボディービルダーのコンクール前の調整をイメージすれば理解できると思います。

脂肪吸引はおすすめできる方法では無いので、安全かつ効果的な方法として、脂肪溶解注射がおすすめです。輪郭注射と呼んでいた「脂肪溶解注射」がさらに進化しました。この脂肪溶解注射は現在当院の美容部で大人気なんですけど、今まで紹介しなかった理由として、そのネーミングが恥ずかしかったからなんです。なんと「ミケランジェロ」っていう名前なんですよ〜。効果的に皮下脂肪を落とすことができるのに「ミケランジェロはどうですか」って提案するのもなんですし、患者さんも「ミケランジェロお願いします」って言いにくいですよね。

もしも、ミケランジェロについて詳しく知りたい方は「院長ブログに書いてあった脂肪溶解するヤツ」とでもおっしゃってください⋯しかし、メーカーはなんでこんな恥ずかしい名前をつけたんでしょうか???

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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