五本木クリニック院長ブログ

乳酸ピーリング、試してみました!!体験レポートです。


■新しいケミカルピーリング、乳酸ピーリングを試してみました!!

休診日に突然クリニックの美容スタッフから連絡が「院長、新しい施術の導入を考えているんで見学に来てください」。おおっ、なんか新しいレーザーのデモでもあるのかな、と思いつついそいそとクリニックに行きました。存じ上げない美容関連会社の方と名刺の交換をすると「院長、ここに横になってください!!」と有無を言わさない感じでスタッフから指示されたんで、素直に手術用ベッドに横になりました。

「じゃあ、今から乳酸ピーリングの施術を順をおって説明いたします。あの〜最初は院長先生でよろしいのでしょうか・・・」と焦りまくっている乳酸ピーリング取り扱い業者さん。「ハイ、うちはいつも最初の実験台は院長ですから」と平然と答える美容スタッフ。乳酸ピーリング、そういえばグリコール酸ピーリングが劇物指定されたので業者からの配給が滞る可能性がある為、早急に新しいピーリングの検討を指示したのは・・・私だった、最近どうしても年齢によるオトボケ症状が強くなって来たような気がします。

乳酸ピーリングを当院初の実験対象という名誉ある職務を拝命いたしましたので、乳酸ピーリングってどんな感じ、という方向けに詳細に説明して行きます。

なおグリコール酸ピーリングの詳細はこちらをご覧ください。

これからは「ケミカルピーリング」をエステで行うと危険だし違法だよ!!たぶん。追記 その他のピーリング方法について。

■乳酸ピーリングはこのような流れの施術のケミカルピーリングの一種です

乳酸ピーリングはヨーグルトや乳清を発酵させて、その一部を抽出して得られた酸性の基剤を使って、肌上層の角質層を取り除く、ケミカルピーリングの一つです。

乳酸ピーリング ステップ1

ベッドに横になった私はまずは乳酸を染み込ませた、コットンで顔全体を擦られました。えっ、いきなり乳酸ピーリングと思ったのですが「これは5パーセントの乳酸で、肌の反応の様子を見るためのステップです」と業者さん。なるほどね、いくら安全なケミカルピーリングであると行ってもいきなり乳酸ピーリングを始めちゃって、肌に合わないなんて事態が発生したら大問題ですもんね。

パッチテストというより、お試しの反応テストって感じですね。この段階で顔が痛くなったり、赤くなってしまったら乳酸ピーリングが適さないと判断します。私の場合はグリコール酸ピーリングよりはピリピリ感が少なく、赤みも出ませんでしたので乳酸ピーリングの反応テストは合格。

乳酸ピーリング ステップ2

今度はなんだかジェル状のものを顔全体に塗りこまれている様子。なんで様子と言っているかと言いますと、この時点では私は目をつぶっていたのです。目をガバッと開けていると、上から見下ろす美容スタッフと目と目が合うのもなんだか変ですからね。なんでも角質を浮かび上がらせて乳酸ピーリングがより効果的になるための、特殊なジェルとのことです。

この乳酸ピーリングがより効果的になるような前処置は特に感想はありませんが、これを取り除く為にコットンで私の顔を擦るスタッフの力がやけに力強かった気がしないでもありません。後で聞くと「しっかり、取り除かないと乳酸ピーリングの効果が弱まるんです」とのこと。とりあえず前処置はこのように無事に済みました。

■さあ、いよいよ乳酸ピーリングの始まりです

私の乳酸ピーリング初体験はつつがなくここまでは進行。さあ、いよいよ乳酸ピーリングの本番の開始です。

乳酸ピーリング ステップ3

乳酸ピーリングは濃度によって4種類用意されていました。10%、20%、30%、40%です。業者さんは初めてなら10%ですね、と仰りましたが、スタッフは「万が一トラブルがあるといけないので、乳酸40%でお願いします」と発言。オイ、オイ、万が一なんかあったらって、院長である私に万が一あったらどうするんだよ。「一般的に日本人って4段階の価格設定があると、上から二番目を選ぶ傾向があるんだよ。だから、30%の乳酸ピーリングから試してみるね」と理屈っぽく、少しオドオドしながら、スタッフの雰囲気を確かめました(しつこいですが、私は目を閉じている状態)。

30パーセントの乳酸ピーリングでOKが出たので、いよいよ肝心要の乳酸ピーリングの基剤の塗布が始まりました。ちょっとジェルっぽい感じの物質を顔全体に塗ります。この時、万が一目に乳酸が入るといけないので、アイプロテクターを使用します。こんな感じ。


白いアイプロテクターの真ん中にご注目ください。この黒っぽい部分はサングラス状になっていて、これでスタッフの様子を伺うことが可能になりました。

30パーセントの基剤を顔に塗り塗りされると、初めてちょっと肌の一部でピリピリ感が生じてきました。耐えきれないのもではありません。今回試した乳酸ピーリングは顔に塗った後、5〜10分そのままにしておきます。

今回は初めてのことであり、30パーセントという少し高い濃度ですから当然塗った後に放置する時間は5分ですよね。乳酸ピーリングは酸の働きを利用したケミカルピーリングですから、放置していると酸の作用がどんどん進行して肌にダメージを起こします。そこで次の中和という処置が必要になってくるのです。

乳酸ピーリング ステップ4

さあ、乳酸の作用を中和するための基剤を含ませたコットンで顔全体を拭きます。この時、肌に異変が起こりました。なんとはなしに肌全体がプチプチする感覚が。これは酸とアルカリである中和剤が反応していて、実際は細かい泡が出ているようです・・・なんで「ようです」かというとアイプロテクターがサングラス状であっても、自分の肌の上で中和している様子を見ることできませんもの。

この中和作業は数回行われ、肌に乳酸が残らないようにします。この作業を雑に行うと乳酸が一部肌に残ってしまいますので、注意が必要です。中和も無事に終了。中和されるとピリピリ感もプチプチ感も無くなり、肌の赤みも出ていなかったようで、無事に肝心要の作業は終了。

実は私の30%の乳酸ピーリングは5分間の放置よりずっと長く放置されていました。中和作業に入る前にスタッフがゴチャゴチャと後で聞けばいいような質問を業者さんにしだしたのです。サングラス越しにスタッフの様子を見るとわざと中和を遅らせている風には見えなかったような気がしないでも無いです(なんじゃ、この日本語)。

■乳酸ピーリングは慎重に慎重を重ねて行われます

さあ、これで乳酸ピーリングは終了と起き上がろうとしたら、美容スタッフに強力な圧力で両肩を押さえつけられました。「院長、クーリングがあるんですよ。まだ、逃げちゃダメです」とのお言葉。

乳酸ピーリング ステップ5

赤みを抑える為にクーリング作業が必要です、こんな感じで冷やされちゃいました。


なんでスタッフってこんな目を見開いた写真を私に渡すんでしょうねえ、どう見ても逆パワハラのような気がしてきました。

この後は保湿を十分に行って、紫外線に気をつけてくださいと、業者さんからの優しいお言葉をいただきました(こんな単純なことを優しいお言葉と感じる私はどんだけ虐げられてるのか)。

ちなみに私で安全性を確認したスタッフの感想です。

感想1
「今までのピーリングの中で一番やった感があり、なのにひりつきやピリピリ感は少ないものでした。終わった直後は肌のキメが整った様に感じたのと、肌が明るくなった様に思います。次の日は特に気にしていた三角ゾーンの毛穴が目立たなくなっていたのと、いつもと同じメイクをしていたのに患者さんから『ツヤツヤね〜』と言われました!」
感想2
「他のピーリングでは初回赤みやが剥けたりする事がありましたが、乳酸ピーリングは全くそれらがありませんでした。ツヤ感が出たのはもちろんですがお肌が柔らかくなった気がします!」
感想3
「いくつもの工程があるため、しっかり施術されている満足感と時間をかけているため美容を行なっている自分自身の充実感と仕上がりのツヤ感でまた定期的に施術したいと思いました」

■乳酸ピーリングはじめました〜

暖かい日が続き、そろそろ街中のラーメン屋さんやお蕎麦屋さんの軒先に「冷やし中華はじめました」のポスターが張り出される季節になりました。私が他の用事があるので帰ろうとすると、後ろからこんなスタッフの声が聞こえてきたんです。「じゃあ、院長も30%の乳酸ピーリングで何も問題なく済みましたので、それぞれ一本ずつ納品してください」、うえっ、私はまだ発注してと指示してないぞ。お金払うの私なんだけどなあ。

まあ、当院の美容スタッフは患者さんの為に、情報収集を常に行い、積極的にデモンストレーションを受け(ほとんど私が一号目)、自主的に美容機器及び美容関連薬剤を発注する優秀な人間ぞろいです(ヨイショッっと)。

乳酸ピーリングの効果としては肌がツルツルになるだけではなく、モチモチ感も出てくる

と実感しましたし、数日経った現時点でも肌のハリが継続しています(あくまで一個人の感想)。これ定期的にやってもらいたいのですが、以前は時間が空いた時に「院長、お肌のメインテナンスしましょうか?」と声をかけてくれていた美容スタッフも、今では物欲しそうな顔で美容部門をウロウロしていると「いんちょーう、邪魔なんですけどうっ」。